『選手たちの主体性をより引き出すためにどうしたらいいか』模索している時に出会ったビノベーションレポートと、キャリアトレーニング

情報が多い世の中だからこそ、学生が「自分で考える力」を育む手助けをしたい。

ー駿河台大学サッカー部監督 高峯さん

駿河台大学サッカー部の監督である高峯さんは、順天堂大学サッカー部ご出身。卒業後民間企業に就職された後、その後単身渡独し現地の指導者資格を取得。
1996年Jリーグ ベガルタ仙台ユース(U18)監督、2003年 大阪学院大学高校サッカー部監督、2012年神奈川大学サッカー部(関東1部)監督、順天堂大学大学院に進学、
2014年ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト「サカイク」のキャンプヘッドコーチを経て、2016年駿河台大学サッカー部監督に就任。
サッカーを通じて選手たちの『考える力を育む』ことをモットーに、監督からのトップダウンではなく、選手たちの主体性を引き出す指導を実施。
現在は同部監督の傍ら地元の湘南藤沢にて「NPO法人湘南藤沢スポーツコミュニケーション」(URL:https://sfsc.or.jp/)を設立。サッカーチーム・地域向けコミュニティイベントの運営を行い、
地元のコミュニティづくりにも邁進されている。今回はそんな高峯さんに、サッカー部へのビノベーションレポートの導入のきっかけ、導入後の変化などを伺いました。

導入内容

①監督ならびに全サッカー部員1年生〜3年生(計35人)のビノベーションレポートの受験ならびに新入生へのレポート受験
②年間2回のチーム全体に向けたチームビルディングトレーニング
③3年生生徒へのビノベーションレポートを活用した個別就職活動支援セッション

駿河台大学研修風景

導入詳細(一部抜粋)

高峯さんが教育・指導の上で大切にされている、「人生を生き抜く糧となる”自分で考える力”を育んでほしい。」というお考えがより生徒に伝わり、
実際に変化として感じられることを意識したトレーニングプログラムを構築。

第1回:学生主体のチームを作るための4原則を理解し、「本当に深い繋がりのあるチーム」を作るために必要な”bloomingセッション”を実施。

第2回:スポーツで培った力を社会で活かす力に転換する。「特性」と「資質」をベースとして、自分、相手、チームを知り、今日から意識する一歩目を描く。

高峯監督インタビュー風景

導入のきっかけ

サッカーの大会で、鶴巻くんが以前指導していた文教大学サッカー部の選手たちの試合をみたことです。
ピッチ上で選手たち自身がどうするかを考え、ベンチも一体となって声かけをしながら、重要な局面に全員で立ち向かっていく姿を見て、すごいな、羨ましいなと思いました。
知り合いのコーチに鶴巻くんを紹介してもらい、「どうやったらあんな風になるの?」と聞きました。そこでupdraftのトレーニングでの取り組みについて教えてもらい、
『選手たちの主体性をより引き出すにはどうしたらいいか』と模索していたタイミングだったので、ぜひ駿河台大学サッカー部にもキャリアトレーニングを取り入れたいと伝え、
2020年2月からトレーニングを開始しました。

導入後の変化

初回のチームビルディング合宿後、練習の質がガラッと変わりました。合宿の中で選手たち自身が納得感を持ってシーズンの目標、チームのビジョンなどを決めたことで当事者意識が芽生えたんだと思います。
自己開示のワークを通してお互いの理解が深まり、コミュニケーションの質も変化し、選手同士のポジティブで率直なコミュニケーションが増えました。
「こんなサッカーがしたい」と夜遅くまで話す選手たちの姿を見られたのは、嬉しかったですね。
また、ビノベーションレポートを活用したトレーニング後はひとりひとりの資質がデータとして可視化され、お互いの理解が深まったことで、
運営側の対選手や対スタッフへのコミュニケーションが変化しました。お互いのレポートで個々人の適性を知れたことで、適切なコミュニケーションを心がけるようになり、
通り一遍ではない効率的なアプローチができるようになったのだと思います。

キャリアトレーニングについて

今回提供してくれたキャリアトレーニングを通じて、”将来自分がどのような仕事で社会に貢献していきたいか”選手たちが考えるきっかけになったと思います。
私の子どもたちもそうですが、情報が溢れ選択肢があまりにも多く、どこから考えたらいいかわからず、将来のイメージがぼやけている子どもたちがほとんどです。
そんな子たちにとって、例えばビノベーションレポートで自分の資質を知ることで「今後自分の能力をどのように活かして社会に貢献していけるのか」自分たちの将来について考えるきっかけになり、
それは彼らの将来にとってとても価値のあることだと考えています。

これからについて

アスリートの育成年代の教育という観点では、やはり『自分で考える力を育む』というところに行き着きます。サッカーを続けるけど、
そうじゃない人生もあり、そこもしっかり準備をしていく必要があると小さいときから分かっていることが大事だと思っています。
例えば15歳で見極めようと決めることや18歳だったらプロでやりたいけど冷静に自分を顧みて、違う道に向けて準備をしないといけないときもあります。
そういった進路についても、選手たち自身が考えられるようになる必要があります。
そういうことが考えられる選手であれば、自分の特徴はこうだから、ここで生き残る必要があって、そのためにこういうことをしなければいけない、というのを考えることができると思います。
考えるきっかけを提供することで、スポーツにも本気で取り組みつつも冷静に自分の人生を見つめて行動ができるように促していきたいですね。
スポーツ、サッカーが「考える力」を育む1つのツールとして認められるようになって欲しいと思います。

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